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「マンガで読む公的年金制度」読みました


いっしょに検証!公的年金 | 厚生労働省

年金広報のページでリニューアルがあり、まんがによる最新の案内です。ツイッターで1日2話ずつ取り上げました。

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■マンガで読む公的年金制度

第1話 はじめに Q.01 老後は、すべて自分で備えなければいけないの?

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最初に不安をあおられる記事イメージが適切すぎる…こういう情報発信している自称専門家の方々におかれましては公的な仕組みをほんま適切に学んでいただきたいです(すみません


第2話 公的年金と貯蓄の違い Q.02 年金は老後のためっていうけど、貯金しておけばいいよね?

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マンガだからこそ「もらう」という表現はやめて「受け取る・受け取れる」で通してもらいたいです。


第3話 私的扶養と社会的扶養 Q.03 もし年金がなかったらどうなるんだろう?

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社会的扶養の対象は長生き(老齢)だけではありません。障害も遺族もです。皆さま、よろしくお願いいたします。


第4話 日本の公的年金は「2階建て」 Q.04 公的年金ってどんな制度だっけ?

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最終ページでは「所得再分配」を使った説明まで出てきて、社会保障(社会保険)の役割理解はほんま大事です。


第5話 賦課方式と積立方式 Q.05 払った保険料はどう使われているの?

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ねんきん定期便から「これまでの保険料納付額」の項目は削除してほしい。


第6話 積立金の役割 Q.06 何のために積立金があるの?

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GPIFの運用収益を見てすぐに年金増やせと発言される皆さま!(マンガの下にはスプレッド(実質的な運用利回り)の説明もあります


第7話 給付と負担をバランスさせる仕組み Q.07 少子高齢化が進むと保険料率をもっと上げないといけないの?

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マンガの下にある「マクロ経済スライドについて」が超重要ですが一般にはなかなか難しい内容ですよね。うーむ…


第8話 公的年金財政の重要な要素 Q.08 どんな未来になれば、私たちが受け取る年金はより充実するの?

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現役世代と高齢世代の比率ではなく、就業者と非就業者の比率が大事だということをもっともっと直接的に取り上げてほしい。


第9話 所得代替率と年金の実質価値 Q.09 財政検証では、将来の年金の何をチェックしているの?

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「額ではなく一定の価値を保障する」
これです。output is centralです。当然ながら老齢だけでなく障害・遺族にも関係します。


第10話 給付水準の将来見通し Q.10 少子高齢化が進んだら将来の「所得代替率」や「年金の実質価値」はどうなるの?

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厚生労働省さん、老齢年金だけで語るの何でです?障害と遺族もあるので分子と分母がおかしい。非就業者÷就業者を当たり前にぜひ。


第11話 年金を充実させるために Q.11 年金制度を支えるために、現役世代はもっと働かなきゃいけないの?

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昔より長生きの社会なので当然かなと思ってます。制度を支える側(就業者)は将来支えられる側(非就業者)になることを理解しておきたいものです。


第12話 これからの年金制度 Q.12 年金制度はいまの仕組みのままでいいの?

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「適用拡大」で締めてるの控えめに言ってうまくできてます。適用拡大じゃんじゃん進んでほしいです。

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まんがとはいえ、文字量が多いです。まんがの下に用語などの解説もありますが、これまた普通に考えれば難易度が超高いです。
でも、これ以上はたぶん無理です。まっとうな仕組みを理解するためにはこういった文章を読める必要があります。

内容が難しく読めないと思われる場合、基本的に信頼しておけば問題ありません。読めないのにわからないからと、わかりやすい言い切りのまっとうでない情報に飛びついてしまうのはほんま時間がもったいないです。

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。


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