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図表でみる世界の年金 2019年版【第10章1/44】日本


図表でみる世界の年金OECD/G20インディケータ(2019年版) 2021年11月12日初版第1刷発行 を読みました。

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他国の状況を知りたい目的で購入しましたので第10章「図表でみる世界の年金2019:国別プロフィール」から国別で紹介していきます。全44か国あります。

前回の記事はこちら → 図表でみる世界の年金OECD/G20インディケータ(2019年版)読みました【0】
今回より本編です。第1回目はわが国、日本です。

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■日本 p326-330

公的年金給付費 対GDP比 10.2%

受給要件

年金額の算定方法
・基礎的制度
・所得比例制度
・社会扶助
・適用除外
・任意加入の私的年金制度

キャリアの変動への対応
・早期受給開始の場合
・受給開始を遅らせる場合
・育児(休業)の場合
・失業の場合

個人所得税と社会保険料
・年金受給者への課税
・年金所得への課税
・年金受給者に賦課される社会保険料

年金制度モデル化の結果:日本 2061年に65歳から受給開始

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厚生年金の受取開始が60歳から65歳へ移行期間中であること、最後の砦として生活保護(各種扶助)があること、廃止されて年数の経つ厚生年金基金のこと、確定給付企業年金の存在、繰上げ受給と繰下げ受給、在職老齢年金、いわゆる育休、国民年金保険料の免除の仕組み、老齢年金の課税の仕組みなどが紹介されていました。


監訳者あとがきによる第10章の説明として「受給要件、年金額の算定方法、受給開始時期や子育て期間の扱いなど、キャリアの変動への対応を中心に制度の概要を紹介」とあります。

日本をベースとして、これから各国を見ていきます。ただ、気になったのは障害年金・遺族年金という、老齢年金以外の保障(給付)には一切触れらていないことです。公的な保障、公的な年金保険は老齢だけが対象ではありません。
あと、国民への周知の方法についても各国比較があると良いと思ってしまいました。ねんきん定期便やねんきんネット、最近でいえば公的年金シュミレーターです。

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最後に、「年金制度モデル化の結果」の取り扱いが私では非常に難解でした。

監訳者あとがきではこのように説明があります。

・OECDの年金モデルを用いて分析した所得階層ごとの将来的な所得代替率を掲載
・世界各国の多様な年金制度を共通の指標を用いて一つのカタログにまとめる取り組み
・現役時の所得水準と公的年金・職域私的年金の給付がもたらす所得代替率との関係を示したグラフによって、年金制度が持つ所得再分配の規模と方向性が国によって大きく異なることが明確


各国を比較すること、大事だと思います。

ただ、所得代替率の定義が同じなのかとか、そもそも社会保障として公的年金以外がどうなのかがわからない状態で年金の数値を各国比較する意味があるのかどうかというそもそも論が気になってしまいます。
<過去参照記事> 公的年金制度の理念・意義から【13】現役時代の平均賃金が低い者ほど所得代替率が高くなる所得再分配

とはいえ、各国を比較しまくることで何らか見えてくることもあるのかもしれません。

 

次回、図表でみる世界の年金2019【第10章2/44】アメリカ(米国)です。



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