高校生向け授業動画「高校生のための金融リテラシー講座」6本+教員向け動画2本を1つずつコメント入れながらご紹介します。今回が2回目です。
動画内で使われている資料もPowerPoint形式で公開されています。
高校向け 金融経済教育指導教材の公表について 金融庁 2022年3月17日まず最初に結論を書きます。
今回の動画はもうすでに社会人である大人こそ一度視聴すべきです。私の世代(40代中盤)はこういった内容を学ぶ機会がありませんでした。一言一句すべてを手放しでお勧めできる内容というものではありませんでしたが、全体として一度は触れておきたい超重要な内容です。基礎の基礎です。
計8本の動画について勝手ながらコメント入れます。日々相談をお受けしている立場からみた主観バリバリのコメントです。ご容赦ください。
前回の記事はこちら →
1.家計管理とライフプランニング---
■2.
使う(7分36秒)
-00.クイズ「毎月残った金額を貯蓄していくと、貯蓄を増やしやすい」〇か×か?
-01.ニーズとウォンツ
-02.家計管理のポイント
-03.キャッシュとキャッシュレス
-04.キャッシュレス決済のメリット・注意点
-05.まとめ(2章のポイント)

「人生は選択の連続です」
その通りですが、ちょっとおおげさに感じます。高校生向けなのでもうちょっと世界観を身近に感じさせてもらいたいです。大人向けには適していると思います。
「お金を使うということは選択の連続です」
このくらいでどうでしょうか。長すぎます?身近に感じない?
あと、
Eテレ0655という番組での「
きょうの選択」という曲を思い出しました(公式サイトでは聴けないようです。残念です。)

「ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)」
一歩立ち止まってここを考えてみること、とても大事です。
そして、個人的には振り返りこそ大事だと考えます。それは「納得感」です。
お金を使ったことで、納得感が強ければたとえウォンツで高額だったとしても意味のあるお金の使い方だったと言えます。
反対に納得感が弱ければたとえニーズで少額だったとしても意味のないお金の使い方だったと言えるのではないでしょうか。
社会人には振り返りまで含めて考えてもらたいです。

「デジタル化した価値の移転」
キャッシュレスの説明で「支払や受取をデジタル化された価値の移転で行う」この説明を高校生が理解できる(社会人でもきちんと理解できる?)かどうかは何とも難しいところですが、この意味を理解している必要があります。
現金を使う機会の減ってきた社会、これからもっと減っていく社会において、お金は数字に思えてしまうように感じます。
うちの子たちでもそうです。一緒に行く買い物はクレジットカードや電子マネー、通学の定期も窓口で現金を支払うことなく手続きできてカードを改札でかざすだけ。
お金って何だろうって、その意味を考えさせる項目もあって良いのかなと感じた次第です。
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人生観・価値観は人それぞれです。
お金の使い方でムダと感じる感じない、そもそも「ムダな支出」と人に言われることの不毛さなど、答えなんてありません。
とはいえ、確かに避けて通りたい考え方は存在します。ここを知るための一連の動画なのはわかるのですが、日々相談をお受けしている立場的には金融の偏りが強すぎるとらえ方には少し違和感があったりします。金融庁の作っている動画ですから当然と言えば当然なのですけれど…
最後に。高校生向けということになっていますが、こういった内容を学んだことのない大人・社会人こそぜひ受講を。
次回3.「
貯める・増やす」~資産形成(15分5秒)」です。
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