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”【改訂新版】一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門”を読みました


”【改訂新版】一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門”(2021年12月7日 第1刷発行)を読みました。

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(自分で購入し、いわゆる献本もいただきましたので2冊持っています)

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※ 拡大版はこちらをクリックください。


著者はいつもお世話になっているLIFE MAP,LLC、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。facebookページはこちら

この本は2016年10月に発行された「一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門」の改訂新版です。ちなみに個人型確定拠出年金は2017年より「iDeCo」の愛称がつきました。


いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。当然ながら引用部は私の独断と偏見によるものです。

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■はじめに
■おわりに 継続こそ力なり

・私も2006年11月からiDeCoに加入し、毎月、投資信託の積み立てを続けています。15年が経ち、掛金が積み上がり、そこに運用益が上乗せされてそれなりに資産もふえました p233-234


私も14-15年たちます。つみたて投資は「継続こそ力なり」を実感します。そして、私が本格的に相談対応でiDeCo(当時は個人DC)をお勧めし始めて12-13年たちます。継続されている方々はその増え方に対して驚きの声を聞かせてくださいます。始めるとき、始めて数年ではその効果を感じにくいんです。長く続けてこそです。


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■第1章 iDeCoってなに?

・図1-1 「老後を支えるお金」は主に3つ p23
・iDeCoの加入可能年齢が拡大(2022年5月1日から) p41~
・マッチング拠出とiDeCoのどちらを選ぶ? p67~


iDeCoはあくまでも上乗せであること、土台(公的年金保険)を知ることの大事さに触れ、制度の改訂内容を取り上げ、そして企業型との比較情報も掲載。手厚いです。


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■第2章 iDeCoの税制メリットを賢く使う!

・図2-5 課税所得はどこを見ればわかる? p82
・自営業は付加年金、小規模企業共済とiDeCoの組み合わせが最強 p91~


2016年の本にも掲載ありましたが、この図が大事なんです。iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象です。所得控除により一体どれだけの税軽減効果があるのかをシンプルに確認できなければiDeCoを始めて続けるモチベーションにつながらないと考えます。めっちゃ大事です。


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■第3章 iDeCoをこう活用する!

・図3-1 iDeCo:自分で決めること p97
・運用を始めたら、あとは淡々と積み立てる p123~
・iDeCoとつみたてNISAをどう使い分ける? p131~


この「自分で決めること」を自分で決められる人はおそらくほとんど何も問題ありません。悩んでしまったり自分で決めるのは難しいと感じてしまった人は適切な専門家に頼ることも選択肢です。iDeCoは続けてこそです。1日や1週間は急ぎませんが、数ヶ月や数年もの放置はもったいなさすぎます。


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■第4章 金融機関はどう選べばいいの?

・金融資産をまとめて管理、育てていこう p164~


公的な仕組みと合わせてしっかりここに触れてくださるのが竹川さんの真骨頂です。iDeCoがすべてではありません。全体の中の一部なんです。バランスシート(京極・出町FP相談では「家計の資産表」)による管理とその継続はぜひとも多くの人に実践してもらいたいです。

<過去参照記事> ”あなたのお金を「見える化」しなさい~ビジネスパーソンのための新お金管理術~”読みました


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■第5章 運用してきたお金をどう受け取るか

・自分のとっての全体最適を考える p197~
・ご自身で受け取り方のパターンをいろいろ考えるのが難しいという人は、公的年金や企業年金にくわしいファイナンシャルプランナー(FP)などに相談してもいいかもしれません p211


この本で唯一登場する「FP」です。ここで重要なのは「公的年金や企業年金にくわしい」の部分です。これをしっかり満たす専門家でしかも相談を受けている人って多くないと思うんですよね…ぜひぜひ探してみてもらいたいですし、専門家も複数相談してみて選ぶ時代になってほしいと思っています。

<過去参照記事> ”50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本”読みました


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■第6章 iDeCoについてのQ&A

・Q2 どんな手続きをすれば税金が安くなるの? p218~


年末調整の際にどこに記入するのかという、かゆい所に手が届いた配慮です。


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ひいき目が強すぎるのは自覚しているつもりですが、竹川さんの本は安定感が違いすぎます。

制度の詳細を網羅することはもちろん周辺情報にもきちんと触れておられて、他の情報発信でありがちな「いやいや、みんなに当てはまらないのにそんなふうに言い切って大丈夫なのかな…」という不安を感じる流れは1つも出てきません。


皆さま、この本を読まなくて良いのは私に直接相談くださって今も継続してフォローを依頼くださっている場合のみです(ポジショントーク)。
これから始める人・始めていておさらいをしたい人など、iDeCo(個人型確定拠出年金)についてはこの本を読めば大丈夫です。他は不要です(他の執筆者の皆さま申し訳ありません。

 

金融機関や金融商品の選択をはじめ、投資や運用は自己責任でお願いします。
長文をお読みくださり、ありがとうございました。


<過去参照記事> 「竹川さんの本はどういう順番で読めばよいのですか?」


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