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”ほんとは怖い健康診断のC・D判定”読みました


 ”~医者がマンガで教える生活習慣病のウソ・ホント~ ほんとは怖い健康診断のC・D判定”(2020年6月15日 第1版 第1刷発行)を読みました。

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 著者は近藤慎太郎医師。ブログ「医療のX丁目Y番地」はこちら。一応書いておきます、私は面識ありません。
 前著「日本一まっとうながん検診の受け方、使い方」を興味深く拝読しましたので今回も手に取りました。表紙の帯は不安あおり系に見えますが、内容はとってもまっとうです。

 いつも通り、アウトプットとしていくつかポイントを引用させていただいての所感を書くスタイルです。

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■はじめに
■おわりに

・本書では、予防医療の中でも「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」、「高尿酸血症」といった生活習慣病と、それらが複合する「メタボリックシンドローム」に焦点をあてています


 この本の特徴はマンガです。絵に好き嫌いはあると思いますが、登場する「あずま留の介さん」は憎めないタイプで読み進めるほどに愛着わいてきますし、今回初登場いとこの轟剛(とどろき ごう)さんもキャラが濃いです(笑)

 本の紹介の際にはいつも書きますけれど、はじめにを読んでそのまま本編を読む前に、おわりに(あとがき)を先に読むスタイルをお勧めします。本の目的・著者の思いを先に知ることができるからです。動機付け、大事です。


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■第1章 「動ける体」で100歳まで生きよう!

・健康が損なわれると、資産も生きがいも、簡単に雲散霧消してしまうからです。長期間にわたって高度な医療・高度な介護が必要になれば、あっという間に資産は尽きてしまいます p21


 「生きがい」
 その通りだと思います。

 「資産が雲散霧消」「あっという間に資産は尽きてしまいます」
 ここは同意しにくいです。もちろん健康な状態と同じ生活が続けられるかと言われれば違ってきますけれど、公的医療保険制度・公的介護保険制度を含めて社会保険・社会保障の仕組みが日本は大いに整っているからです。専門家の端くれとして、この本ではこの点だけつっこませてください。


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■第2章 そのぽっちゃり大丈夫?「メタボ」注意報

・あなたが「健診を受けなくていい」と言われたら p80~

■第3章 「生活習慣を改善せよ」と言われても……

・最初から「100点」を目指すと挫折する p91~


 データ・数値との向き合い方を知り、体の仕組みをシンプルに学ぶ章です。
 最低限の基礎知識なく結果だけ知ろうとするのは(何事においても)良くないですよね…


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■第4章 「糖尿病」の予防・対策に向く正しい食事法

・健診で良い値を出そうと思って1~2週間前からおもむろに生活習慣を正す人がいますが、HbA1cは約2カ月からの状態が反映されるので、とりつくろうことはほとんどできません p113-114
・糖尿病でやられる「目」「腎臓」「足」 p118~
・食事内容や生活習慣における体重の変化 p145

■第5章 「あぶら」を知り、コレステロール値を正常に

・風評を完全に払拭するには至っていません。「薬を飲んで脳出血が増えた!」という話はあっという間に世の中に広まりますが、「実は日本人では増えていなかった」という話は取り上げられることすらほとんどありません。情報を正確に伝えるということは、本当に難しいと痛感します p172

■第6章 とにかく痛い!「痛風&尿路結石」を回避せよ

・気になったら「プリン体を緩やかに制限」が正解 p184~

■第7章 みんな心配「高血圧」にどう対処する?

・高血圧なのに治療を受けている人はわずか20% p194~


 第5章の引用はまっとうな情報全般で言えることでしょう。
 「安心してください」「大丈夫です」「問題ありませんよ」という情報にはインパクトがありませんので、新聞・テレビ・雑誌などのメディア・報道ではなかなか大々的に取り上げられません。医療に限らず、公的年金保険をはじめとした社会保険・社会保障において常々悩ましいと感じていることです。


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■第8章 結論!「グッドライフ」はまずここから

・「今より10分多く運動する」だけでもかなり変わる p248~
・過ぎたるはなお及ばざるがごとし p267~
・時々食べるから、ごちそうはおいしい p269~


 第3章の引用とも表現は共通します。100点はめざさない・メリハリをつけることが大事というスタンスにも共感します。
 何事もがんじがらめでは続かないですし、息苦しさを続けるのはストレスで余計に健康を害してしまうと(根拠はありませんが)感じる次第です。


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 人生において何を優先させるのか。
 これに尽きるのですけれど、メリットとデメリットをある程度知ったうえで判断する必要があると信じています。

 何も知識や情報を持っていないで好き勝手に生活して将来困るのも自由の1つだとは思いますけれど、それをわかって選んでいる人ってどれくらいいるのでしょうか。

 何も異常がなくても突然に降りかかってしまうことだってありますから単純な優先順位検討で済まされる問題でもないのもわかっているつもりです。
 悩みすぎず緩やかに、でもおろそかにしすぎず、それでいて楽しい日々でありたいですよね。

 

 血圧が高めの人、血液検査で脂質と尿酸値が高めの人、身近におられる人は特にしっかり読んでもらいたい本です。

 長文をお読みくださり、ありがとうございました。


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