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「投資信託にだまされるな!」読みました。


 ファイナンシャルジャーナリスト竹川美奈子さん(@minakotakekawa)の
 「投資信託にだまされるな!」~本当に正しい投信の使い方~
 【2010年最新投信対応版】(2010年8月5日第1刷)を読みました。

 カラーの事例もあって、注意しないといけない内容も同じように
 小さな字で書いてあって、とても読みやすい解説書でした。
 投資信託についてのバイブルの1つです。オススメです!

 細かい内容はぜひ読んでいただくとして、いくつかポイントを。

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①ファンドオブファンズ

 ファンドオブファンズのなかには、一般人が購入できない商品を
 組み込んでいるものがあります。例えば、独立系投資信託企業である
 クローバー・アセットマネジメント株式会社の「浪花おふくろファンド(※)」です。
 組み入れファンドの概要はこちら。(※)

 ※2012年9月15日追記
  2012年9月14日をもちまして、このファンドはこれまでとは異なる道を進まれることになりました。
   注1 運用担当者の変更のお知らせ(PDFファイル注意)
   注2 退職のご挨拶(PDFファイル注意)

 紙面の都合上、取り上げられなかったことは致し方ないとは思います。
 ファンドオブファンズのなかにも、信託報酬等が低く抑えられており、
 かつ魅力的な商品もあるということをご紹介しておきます。

<2011.11.14追記>
 最後の最後、p174に記述がありました。大変失礼しました。

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②年率6%の複利効果

 銀行の普通預金・定期預金しか経験の無い人たちにとって「6%」を謳う本は
 少し距離が遠く感じるのではないかと感じました。

 少しでもかじったことのある人ならイメージがつくと思います。
 個人的には、時折比較されている「3%」運用をどの資料にも組み込んでもらえると
 嬉しいなーって思いました。

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③銀行や証券会社

 『金融機関おすすめ投信は買ってはいけない。』そのとおりです。
 私も本当に良く知っている人たちを除いて、銀行と証券会社は好きではありません。

 それでも銀行の行員や証券会社の営業マンは決して(おそらく・・・)悪ではありません。
 あくまで勤め人なのですから、会社が勧める商品を扱うのは当然のことでしょう。
 でも、その会社が勧めている商品が「良くないもの」だった場合・・・
 自社の商品しか知らなければ「良くないもの」かどうかはわかりません。
 (世間を知ればすぐに「良くないもの」かどうかはわかりますが・・・)

 攻めるべきは会社そのものです。
 勤めの方々には(ほとんどの場合)悪意はありませんのでご理解を。
 繰り返しになりますが、私も銀行と証券会社は好きではありません。

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④4資産への分散

 日本株式・外国株式・日本債券・外国債券、この4資産へのバランスについて。

 文中でも『預金や保険などを通じて、じつは国債を間接的に保有している側面も
 あるので、預貯金が十分ある方は日本債券は保有しないという選択肢もあります』
 とありましたが、9割(?)以上の人たちが、日本債券以外の3資産への考え方で
 OKかと個人的には考えています。

 それなりの預貯金が無い段階で投資信託の保有はあまり勧められませんので、
 3資産のみの購入でOKだと思っています。


 さらに言えば、それらのバランスファンドはお勧めできない。
 それぞれ自分に合った商品を見つけるのは大変かもしれない。
 それでも、「それぞれ」で購入して「リバランス」ができるようにすることこそが
 投資運用で最低限必要なことだと思っています。
 (ちょっとハードル高いかもですけど・・・。)

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 一番嬉しかったのは、「確定拠出年金(401k)」が取り上げられていたことです。


 「投資運用・金融」が専門でない年金アドバイザーの偉そうな物言い(物書き?)を
 お許しください。この記事を読んでいただいてありがとうございました。

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