ツイッターでの匿名の税理士さんの投稿です。
思わず、おおっ!と思ってしまいましたが、専門士業でいえばおそらく弁護士・税理士・会計士・司法書士・行政書士・社会保険労務士など、それぞれの仕事の一部においてこれが当てはまるんだと思います。
「…まかせます」
商品を提案する立場の人でしたら嬉しすぎますよね。
私からすれば怖すぎます。
FP相談においては残念ながら依頼者(相談者)さんにも一定の負荷がかかります。
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確かに一部は「…まかせます」があってほしいところもあります。当初、そもそも全体の把握を任せてもらう部分です。
ただし、成果物が見えにくいんです。独占業務のある専門士業さんは最終的にできあがってくるものが明確です。例を挙げるとすると、税理士さんでしたら申告、司法書士さんなら登記です。
FPはこれがはっきりしないんです。過程も手がかかります。
生命保険契約が最終ではありません。損害保険の見直しが最終ではありません。投信の購入が最終ではありません。不動産の購入が最終ではありません。FPでわかりやすいのはこのあたりでしょうか。
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ファイナンシャルプランナー(FP)なんて世の中にいなくても誰もが悩むことなくお金のことを判断して対応を進められる社会が理想なのだと信じています。でも、実際にはそうではないわけですし、FPは特に人によって対応内容が違うと感じます。私も独自のことが多いように感じることがあるからです。
怖いのは私に限らず特定の人(専門家)に依存し過ぎの相談者さんがおられる状況で、私が突然に対応を継続できないようになってしまうことです。
この記事を書いた後に事故に遭って死んでしまうかもしれません。心筋梗塞・脳卒中で動けない状態になってしまうかもしれません。(手足が動かなかったとしても、目が見えて頭が今と変わらなければある一定の対応は可能かなと妄想しています)
大事なのは長期に渡って特殊な専門家が存在しなくても大きな問題が起こらずに生活していけることです。究極的な私のスタンスはこれです。いかにシンプルに、ややこしいことを除外していくのか。
お金のことを考えるのが長期に渡って生活の中心になってしまうのはよくないです。家庭があり趣味があり地域活動があり仕事があり、時間は有限です。でもFPの関係するお金のことは一足飛びに解決しません。シンプルにたどり着くまでにはある程度の時間がかかります。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
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