久しぶりにコラムを書きました。
年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい 専門的な内容の解説ではなく、希望・願望を込めた用語の読み解きを目的とした内容です。
希望・願望を込めすぎたかもしれませんが、それが私っぽさだと思っています。
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公的年金に関しては年末に秀逸な連載コラムが日本経済新聞のサイトにありました。
公的年金保険の誤解を解く
(1)多くの日本人は貯金と勘違い 「本連載では可能な限り、年金のことを正確に「公的年金保険」という言葉で呼ぶことにします」
(2)金銭ではなく生産物が重要 「将来に生産される財・サービスに対する請求権を事前に公的に約束しておく方法が、どの国でも採用されることになりました」
(3) 積立方式でも少子化は影響 「年金の財政方式が積立方式であれば、少子高齢化の影響を受けないと信じている人の目を覚まさせる言葉としては分かりやすいと思います」
(4)政府も積立方式を誤解 「現在でも高校の教科書に「賦課方式では、少子高齢化が進むと現役世代の負担が増す」といった賦課方式にのみ少子高齢化の影響が出ると読み取れる不正確な記述が数多く」
(5)積立金は変動のバッファー 「将来の年金給付水準を上げるのに最も有効な策は、保険料収入の増大をもたらす賃金の引き上げや、それにつながる人的資本の充実」
(6)未納増加でも破綻せず 「賦課方式の公的年金には、賃金の伸びが高いと給付水準も高くなり、賃金の伸びが低いと給付水準も低くなる自動調整メカニズムがあります」
(7)長生きがリスクでない社会に 「可能な限り長く働き、できるだけ66歳以降の繰り下げ受給を選択し、より充実した年金とともに引退期を迎えることができるように制度や慣行、意識などを変えていく」
会員にならないと読めませんが、無料プランでも月10本まで読めますので、この連載を読むだけに会員になるのも良いと感じるくらいオススメな内容です。
私は年が明けてからようやく読めました。権丈善一先生のファンになってしまい、2月の新著「ちょっと気になる社会保障 第2版」を予約してしまいました。楽しみです。
そして、この連載を読んだからこそコラムを書きたくなりました。ぜひコラムもお読みいただきたいです。
年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい
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