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遺品整理士


 突然ですが、遺品整理士という資格を取得しました。

 一般社団法人 遺品整理士認定協会

 取得と言っても、DVDで講義を受講したうえで課題を提出して一定以上の評価を得られれば認定されますので、難易度はそれほど高いものではありません。
 
 遺品整理士とは漢字の通り「遺品を整理する」役割です。

 161022_遺品整理士
 
 日本において死亡数が出生数を超えたのは2007年です。
 2015年においては出生が約101万人、死亡は約130万人です。

 130万人ってすごい数です。
 1日あたり約3560人、1時間あたり約148人、1分あたり約2.5人です。
 現在70歳前後である団塊の世代が平均寿命を超えるころにはもっともっと多くなるわけです。

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 過去において、亡くなられた方々の遺された品々(遺品)の多くは、すそ野の(比較的)広かった若い世代が片付けてきたわけです。

 もうすでにその状況に入っているわけですが、亡くなられる主に一人暮らしの高齢者の方々を十分にサポートできるだけの量を次世代の人数が満たせていないわけです。
 さらには距離の問題であったり、90歳代・100歳代の方々の資産(遺品)を引き継ぐ世代も高齢であるという問題があったりするわけです。

 いわゆるゴミ屋敷のような状況は増えているとは聞きますが、一般的には稀でしょう。
 それでも一戸建てやファミリー向けのマンションに高齢者だけが住んでいた場合、とんでもない量の家財道具や思い出の品々が雨上がりのタケノコ状態で片付けても片付けても終わりの見えない状況となるケースは日常茶飯事になっているのではないかと感じます。


 遺品整理士という資格を取得したのは、最低限の知識を得ておきたかったからです。

 他人が見えればゴミにしか見えないような場合であっても、亡くなられた方々の品々はあくまでも遺品であり、気持ちの宿っているものという考え方が日本では強いように思います。

 遺品とはいえ、引き継ぐ物と引き継がずに廃棄する物に仕分ける必要があります。廃棄する場合には各種の法令が関わってきます。廃棄物処理がその代表でしょう。

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 ファイナンシャルプランナー(FP)として相談をお受けすることが業務である私には、当然ながら遺品整理に関する実務経験はありませんし、これから実務経験を積んでいく予定もありません。

 しかしながら、相続の相談として生前および亡くなられた後のお宅を訪問し、公的年金を中心として社会保険関連の書類、銀行・証券・保険など各金融機関の書類整理を対応させていただくことはおかげさまで回数が増えてきていますので、遠からず近からずだと思っています。


 この度、実務経験豊富な遺品整理業者さんと情報交換させていただきました。

 まだ一度も一緒にお仕事をするところまでには至っていませんので、具体的な会社名は出せません。よくよくわかったのは、遺品整理業はかなり競争の激しくなっている分野であり、コストの安い・比較的作業の雑な事業者が増えてきているということです。

 情報交換させていただいた専門家さんは、費用が高いようです。でも、とても丁寧であることがわかりました。私のスタンスとも一致します。
 (短時間で何も考慮する必要もない、とにかく片付けて欲しいというニーズを否定するものではありません)


 これまでにそういった機会が出てきたことはありません。これからも出てくるかどうかはわかりません。でも、安心してお任せできて、かつその業務内容の一端を私も少しは把握できているからこそ、つなげるご縁があると感じます。

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 「遺品整理士」を名刺に書くところまでは考えていませんが、オフィシャルサイトなどには掲載を検討している段階です。
 ご質問いただいたときに、案内できる情報や専門家がいるというのは私にとって強みになります。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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