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「引き下げる」ではなく「元に戻す」


 日本年金機構の「年金Q&A」より。
 Q.来年に消費税が引き上げられるという時期に、年金額を2.5%引き下げることは、老後の生活の安定等を図るためという年金の趣旨に反するのではありませんか。

 この質問に対するA.がきれいすぎる模範回答です。もちろん「年金慣れ」していないと読みにくい文章かとは思います。

 2000~2002年の物価下落に合わせて本来は受け取る年金も減額されるはずが、当時の森喜朗首相・小泉純一郎首相の時代に実行されませんでした。その割合が「2.5%」であり、今までの約13年間の累計で8兆円にも及びます。

 この減額されなかった2.5%を解消するため、次のようなスケジュールが組まれました。
 ・2013年10月 1%
 ・2014年4月 1%
 ・2015年4月 0.5%
 これで乖離している2.5%を元に戻すということだったんです。
 昨年2013年10月からの年金額は「1%」元の水準に戻され、昨年12月受け取り分から適用されています。(年金は偶数月に前2ヶ月分を受け取ります)

 昨年末から今年の年初にかけて次の報道が出てきました。
 日本経済新聞 年金減額0.6~0.7%に、14年4月分から 政府検討
 読売新聞 年金減額幅縮小、1%を0・7%程度…4月から

 アベノミクス効果により物価が0.3~0.4%上がっているので、今年2014年4月の1%から解消幅を少なくしましょうという案が出てきています。最終決定はもうそろそろ出てくるようです。


 言葉遊びかもしれませんが、「年金額を2.5%引き下げる」のではなく「年金額を2.5%元に戻す」が正しいと私は感じています。このブログで書いた文章もかなり意識した表現を使っています。

 確かに消費税は上がります。ギリギリの苦しい生活を送っておられる方々がおられることも事実だと思います。この時期に元に戻すなんて…という意見もごもっともなんだと思います。
 でもこれは必要なことです。次の世代やさらにその次の世代に安定した年金制度を引き継いでいくために必要なことの1つなのです。

 年金を受け取っておられる世代の方々に直球で届くのは新聞やテレビなどの報道だと思います。売上や視聴率がよくなるのかもしれませんが、無駄に年金不信・不安をあおった報道や番組が増えないことを願うばかりです。
 (この記事で紹介しました2本は事実を発信されているだけですので「あおった報道」の部類には含まれていないと言えます。)

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 <ご案内>
 2014/2/12(水)19時~ FP協会京都支部主催
 20代30代から知っておきたい「ねんきん定期便」の読み方と活用法

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 29(木)終日事務所におりました。午前中は個別相談関連の資料作成、午後からはセミナー関連の資料作成でこもっていました。昼一番に銀行まわりをしたのですが、陽射しの暖かい日でしたね。


 30(金)同じく終日事務所の予定です。夜はとある新年会です。


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