本年5月より毎月参加しています「
精巣腫瘍患者友の会(J-TAG)」主催のピアサポート。その場でいただいた質問を中心にまとめています。
3回目の寄稿となりました今回は、10/10に配信されましたメルマガvol.20に掲載されました内容を転載します。
すべては代表の
改發(かいはつ)さんのお取り計らいによるものです。
何かの参考になりましたら幸いです。
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━━━━☆ FP伊藤さんの医療制度とお金のQ&A ☆━━━━━
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ファイナンシャルプランナー(FP)の伊藤です。
3回目の今回は生命保険についてのご質問にお答えします。
前回の内容はメルマガをご覧いただくか、一部修正していますが
こちらのブログにも転載しています。
項目は次の通りです。
①入院が決まったのだけれど、何かしておくことはありますか?
②担当医師より月末から入院による治療を勧められている。
何か気をつける点はありますか?
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<第3回>生命保険について
①がんになっても入れる「がん保険」ってありますか?
>>> 詳細な条件は確認が必要ですが、あります。
これまでも加入できる商品はありましたが、最後の治療を受けた日から10年以上経過している人(経過観察のための定期的な検査は除く)かつ、50歳以上の人が対象であり、条件が厳しいだけでなく、精巣腫瘍という比較的若くして罹患するがんに対しては、検討しにくいものでした。
本年4月に発売された新しい商品は、条件が大きく違います。
①最近6ヶ月以内に、病気を原因として
・入院または手術を受けたことがある
・医師による検査または診察を受け、入院または手術を勧められたことがある
②過去2年以内に、
・がんで入院または手術を受けたことがある
・がんまたは次の病気と医師に診断されたことがある
肝硬変・肺気腫・肺線維症・塵肺・再生不良性貧血・骨髄異形成症候群
年齢も20歳以上であれば加入できますし、これらに該当しなければ、それ以前のがんの再発や悪化も補償の対象となります。
他のがんに比べ、平均的に入院期間の長いと思われる精巣腫瘍ですので、年齢やプラン設計にも寄りますが、検討いただいて問題のない商品だと思われます。
このメルマガで個別の商品名を出すことはそぐわないと感じていますので、これ以上具体的な説明は控えたいと思います。申し訳ありません。他にも注意点がありますので、具体的に興味をお持ちであれば伊藤までお問い合わせくださいませ。なお、京極・出町FP相談ではこの新しい商品の取り扱いをしておらず、手続き等は行えませんのでご了承をお願いいたします。
なお、検討にあたっては必ず知っておいていただきたいことがあります。
がん保険は保険商品の1つであり、金融商品でもあります。条件として加入できる状況にあったとしても、必ずしも加入を勧められないケースもあります。
金融商品であるからには取り扱っている企業(保険会社)は収益を得るために販売しているわけです。加入できたからといって、必ずしも金銭的な問題すべてを解決してくれるわけではありません。
具体的には、他に保険に加入していないから、金銭的に不安だからと、毎月の支払額(保険料)だけを見て問題ないと加入を検討していただきたくありません。
年間の保険料や、5年間・10年間やもっとそれ以上の期間の保険料総額を計算してみていただきたいのです。
健康な人が加入できる商品であっても、長い期間に渡って保険料を支払い続けると、それだけのお金をかける価値があったのかどうかよくわからなくなる保険商品が多いのも事実です。ましてや、一度がんにかかっておられる方々の加入できる商品であれば、保険料の割増は相当なものです。
祖母と叔父ががんを経験していますが、私自身は経験していませんので、自分自身のこととして、保険商品に加入できない不安感を経験したことがありません。だからこそ軽々しく書けないのですが、お金にまつわる専門知識を持ち、日々相談を受け、講師を務めている立場としては、保険商品を含む金融商品の利用は最低限をお勧めしたいです。
何よりもたいせつなのは、生命保険・医療保険・がん保険に加入することではなく、手持ちの資金を維持もしくは増やしていくということです。
保険商品はあくまでも、手持ちの資金を維持もしくは増やしていくために補完するものなのです。無理に高額な商品に加入することで、毎月の金銭的な負担が増し、保険料を支払うことで貯金を取り崩さねばならないというような状況はできるだけ選択肢から外したいものです。
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ピアサポート会場へお越しになれない方々におかれましては、私のアドレス(ブログでは省略)まで直接お問い合わせくださいませ。お時間をいただく場合もありますが必ず返信いたします。ご遠慮なく活用ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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